端午の節句とは？
5月5日に祝う男の子の節句
「端午の節句（たんごのせっく）」は、5月5日に男の子の健やかな成長や幸せを願って祝う日本の伝統行事です。
現在は「こどもの日」として広く知られていますが、元々は中国から伝わった邪気払いの風習に由来します。
五節句のひとつ
端午の節句は、「五節句（ごせっく）」のひとつです。他の節句には、1月7日（人日）、3月3日（桃の節句）、7月7日（七夕）、9月9日（重陽）があります。
端午の節句の由来と意味
菖蒲（しょうぶ）に込められた願い
古代中国では、邪気を払うとされる菖蒲（しょうぶ）を使って災いを避ける風習がありました。日本でも、「尚武（しょうぶ）＝武道を尊ぶ」と音が同じことから、男の子の行事として発展していきました。
兜や鎧を飾る意味
端午の節句には、兜や鎧を飾ることで「身を守る」「災いから守る」という願いが込められています。現代では、五月人形や武者人形が飾られています。
端午の節句の風習と行事
こいのぼりを飾る理由
こいのぼりは、鯉が滝を登って龍になる「登竜門伝説」にちなみ、「子どもが逆境に負けず立派に成長するように」と願いを込めて飾られます。
菖蒲湯に入る風習
端午の節句の夜には「菖蒲湯（しょうぶゆ）」に入る習慣があります。これは、菖蒲の香りが邪気を払うと信じられていたことから来ています。リラックス効果もあり、現代のバスタイムにもぴったりです。
端午の節句に食べるもの
柏餅（かしわもち）とちまき
- 柏餅：柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、「家系が絶えない縁起物」とされています。
- ちまき：もともとは中国から伝わった邪気払いの食べ物で、日本でも端午の節句の定番になっています。
現代の端午の節句の祝い方
家族での過ごし方
- 子どもの写真を撮る
- こいのぼりを飾る
- 五月人形を出す
- 家族で柏餅やちまきを食べる
家族の時間を大切にしながら、日本の伝統文化に触れる機会として楽しまれています。
地域ごとの特色も楽しもう
地域によっては、端午の節句に独自の風習やイベントを行っているところもあります。地域の文化に触れながら祝うのも、また一つの楽しみ方です。
まとめ｜端午の節句で願う、子どもの健やかな未来
端午の節句は、ただの祝日ではなく、子どもの健康・成長・幸せを願う日本の心が込められた行事です。
現代の暮らしに合わせたスタイルで、お子さまと一緒に楽しい思い出を作っていきましょう。
