のし紙の書き方ガイド〜連名でのマナーと注意点

のし紙の基本的なマナーと連名での書き方のポイント

のし紙は、お祝い事や感謝の気持ちを表す際に使われる重要なアイテムです。特に連名で贈る場合、正しい書き方を知っておくことで、相手に失礼なく、きちんとした気持ちを伝えられます。ここでは、のし紙の基本から連名の書き方、シーン別の注意点まで解説します。

のし紙は、贈り物に添えることで心遣いを伝える日本の伝統文化です。以下のように目的別でさまざまな種類があります。

〇慶事用のし紙：結婚式や出産祝い、入学祝いなどのお祝い事用
〇弔事用のし紙：お悔やみや法事で使用
〇その他のし紙：感謝や謝礼などの用途

贈る場面に応じたのし紙を選ぶことが第一歩です。

連名でのし紙を書く際は、誰から贈るものかを明確にすることが重要です。以下で、基本的な連名での書き方のルールについてご説明します。

連名でののし紙の書き方は、人数に応じて変わります。

〇二人の場合
二人連名の場合は、一般的に右側に目上の人、または年齢が上の人の名前を書き、左側にもう一人の名前を書きます。

例：
山田　一郎
佐藤　二郎

〇三人の場合
三人の場合は、名前を縦に並べて書きます。この際も目上の人から順に書くのが一般的です。

例：
山田　一郎
佐藤　二郎
鈴木　三郎

〇四人以上の場合
四人以上の場合は「〇〇一同」と書くのが一般的です。個人名を明記したい場合は、別途、紙に名前を書いておくとよいでしょう。

職場の上司や取引先への連名の際は、役職の高い人を右側や一番上に記載するのがマナーです。また、立場の違いを示すため、役職を名前の上に小さく書く場合もあります。例えば「部長山田一郎」「課長佐藤二郎」といったように表記します。

連名でのし紙を使用する場面ごとのポイントを押さえておきましょう。

結婚式やお祝い事では、親しい友人同士での連名が多く見られます。この場合、目上の人の名前を優先し、バランスよく並べるように心がけましょう。

職場での連名の場合、チームメンバーから贈る場合や、複数の部署から贈る場合もあります。この際も、役職順に並べるのが一般的です。また、全員の名前が入りきらない場合は「〇〇部一同」など、部署名を記載することで全員の気持ちを伝えられます。

連名でののし紙の書き方には、人数や立場によるルールがあることをご説明しました。以下に、まとめとしてポイントを整理します。

〇名前の順番を意識：目上の人から書く
〇人数が多い場合は「一同」表記：全員の名前が入らないとき
〇役職を明記：職場での贈り物の際には役職を意識

連名でのし紙を使用する際の正しいマナーを守ることで、贈り物の印象がさらに良くなります。