災害時に備えて、水の確保は万全ですか?知っておくべき必要量と保存期間

突然の地震や豪雨など、自然災害がいつやってくるかは誰にも分かりません。そんな時に安心できるためには、日頃から防災グッズを準備しておくことが重要です。防災用具には懐中電灯や非常食など様々なものがありますが、特に忘れてはいけないのが「水」です。水は生命維持に欠かせないものであり、いざというときに備えて十分に用意しておくことが必要です。

今回は、防災用に準備すべき水の必要量や、意外と見落とされがちな賞味期限について詳しくお伝えします。

防災用に必要な水の量について

防災用の水と一言でいっても、飲み水と生活用水の2種類があることを忘れてはいけません。それぞれに適した量を知ることが大切です。

飲み水の必要量

防災時に必要とされる飲み水の量は、1人あたり1日につき約3リットルが目安です。これは最低限の量であり、できれば3日分の備蓄を目指しましょう。もし置き場所に余裕があるならば、1週間分や2週間分を用意しておくとさらに安心です。

「1日3リットルも?」と思われるかもしれませんが、これは食事からの水分も含んでの量です。飲み水だけでなく、体が必要とする全体の水分量を補うために、このくらいの水を確保しておくことが本当に大切です。

生活用水の必要量

飲み水以外に、生活に必要な水も忘れてはいけません。災害時には洗濯や入浴はある程度控えることができるかもしれませんが、トイレの使用は避けられません。トイレ1回分に必要な水の量は、おおよそ10リットルと言われています。家族が多ければ、その分さらに大量の水が必要になります。

しかし、これだけの水を確保するのは現実的に難しいため、携帯用トイレや簡易トイレを準備しておくことをおすすめします。これらを使用することで、トイレのための水を節約することができます。

また、顔や手を洗うための水もある程度は必要ですが、ウェットティッシュや消毒液などを事前に準備しておけば、水の使用を最小限に抑えることができます。

防災用水の賞味期限について

「水は腐らない」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実は防災用に準備した水にも賞味期限があります。市販されている防災用の水は、一般的に7年間保存できるものが多いです。一方、普通のミネラルウォーターだとおおよそ2年間が保存の目安となっています。

防災用の水は長期間保存できる分、価格が高めであることも事実です。それでも、一度準備しておけば7年間は安心できるというメリットがあります。ただし、気づかないうちに賞味期限が切れてしまうこともあるため、定期的にチェックすることが大切です。期限が過ぎた水は、日常生活で使い切って新しいものと交換しましょう。

まとめ

防災用に準備する水は、飲み水と生活用水の2種類があります。飲み水は、1人あたり1日3リットルを目安に、最低でも3日分、できれば1週間以上の量を確保しましょう。トイレに必要な水は1回あたり約10リットルですが、これだけの量を備えるのは難しいため、携帯用トイレなどを用意しておくと便利です。

また、防災用水にも賞味期限があることを忘れずに。長期間保存可能な水でも、定期的に期限を確認し、必要に応じて新しい水を準備しておくことが重要です。