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地震の前兆?うろこ雲が空にいっぱい!地震は本当に来るの?

2011年に起きた東日本大震災の後から、地震雲を発見したとTwitterなどで騒がれるようになりました。

しかし、その多くは通常の大気現象によって生じる雲が多く、違いが素人には分かりづらいです。

特に、うろこ雲と地震雲は見分けがつきにくく勘違いが多いです。

 

うろこ雲ってどんなの?

イメージは魚のうろこのように白くて小さな雲が集まってできている雲で、筋になっている場合もあります。

『いわし雲』などとも呼ばれ、秋によく見かける雲です。夏の雲からうろこ雲に変わると「秋だなぁ」と感じます。
特徴としては空の高い位置にでき、雲が薄いので太陽光をしっかりと通して、影ができにくいです。
とてもさわやかな空です。

地震雲の特徴は?

地震雲には決まった形はなく、その地方ではほとんど見られることのないような雲や初めて見るような雲の形です。

特徴としては筋状の雲が一直線に横や縦に伸びていて、飛行機雲のようにも見えます。

確かに横に一直線に伸びた雲が空いっぱいにあったらうろこ雲でも地震雲と勘違いしてしまいます。

 

うろこ雲と地震雲には違いがある

そもそも、全然別の雲なのですが、うろこ雲は薄く影が出来ない秋の空をイメージしてください。秋の空に出来るうろこ雲は空の高いところに見られます。

一方、地震雲は同じような形をしていても、雲が厚く、影がしっかりとでき、うろこ雲と違い、空の低いところに出来ます。

しかも、発生するのは秋だけでなく通年を通して発生するので、そこを踏まえて見分けましょう。

 

うろこ雲と地震雲の発生する原因は?


うろこ雲が発生する原因としては、秋になってくると、昼間は晴れていても朝晩が冷え込んで寒くなり始めます。

よく天気予報で聞く放射冷却と言う現象が起きています。

放射冷却現象とは、地面が熱を放射することで、温度が一気に下がる現象のことです。

放射冷却現象によって出来た寒暖差によってうろこ雲が作られます。

余談ですが、キレイなうろこ雲を見つけた翌日は雨が降りますので、傘を持って出掛けましょう。

では地震雲はどんな原因で発生するのでしょうか?

実は地震雲がどうして出来るのかはあまり詳しいことは分かっていません。

地震の前に断層のひずみが強くなり、そのひずみのエネルギーが大気中に放出されることによって、雲ができるのではないかという説があります。
でも実際は地震雲を研究している人でも「おそらく」としか言えない段階です。

 

うろこ雲が出たから地震だ!と慌てることはない


■うろこ雲は空の高い位置にでき、雲が薄いので太陽光をしっかりと通して、影ができにくいのが特徴
■地震雲は筋状の見たことのない形の雲が多く、雲が厚く、影がしっかりとでき、空の低いところに出来る
■地震雲の発生原因はまだまだ研究段階。発生するのは通年を通して発生
■うろこ雲を見たら次の日は傘を持って出掛けましょう

 

空を見上げてうろこ雲がいっぱい!地震が来る!と慌てる前に、よーく、もう一度空を確認してください。ただのキレイなうろこ雲かもしれません。

地震雲が発生する原因や判別方法がもっと明確になれば、地震で犠牲になる方も少なくなって安心して暮らせます。