厳島神社の鳥居は、なぜ海の中に建っている?

旅行

日本三景の1つ、宮島の厳島神社。ユネスコ世界遺産にも登録されました。
観光地として1度は行ってみたい場所のひとつです。
でも、鳥居ってくぐると普通道になっていたりしますが、なぜ海の中に建てる必要があったのでしょう。
設計ミスなのでしょうか?

 

厳島神社と言えば海の中の鳥居

高さが16.59m柱と柱の間が10.85m。
重量は約60tと、どでかい鳥居です。
厳島神社って聞いてこの大鳥居を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
現在建っている鳥居は明治8年に作られたものでとても歴史を感じさせられますね。

 

わざわざ海の中に建てなくても陸地に建てた方が建設も楽だったのでは?

 

もし私が大鳥居の建築を依頼されたら陸地に建てます。
ワザワザ海の中に建てるよりはるかに楽ですしコストも削減できそうですしね。
しかし、そんな簡単な考えではダメだったようです。

 

 

実は厳島神社が建てられた宮島は、島全体が神様として信仰されていました。(今も信仰されているのでしょうが)

島に神様が宿っていると考えられていたので、島の木を切ったり土を削ったりしたら神様を傷つけてしまうのではないかと、昔の人々は考えてようです。

 

 

なので神様の宿る場所を傷つけることをなく厳島神社を建設するには、どうしたら良いか昔の人々は真剣に考えて考え抜いた結論が社殿や鳥居は神様である島と一般世界を区別するために
海に建てられたと考えられています。

 

 

推測する限り引き潮の時に海と島の境界線ギリギリで鳥居を建てたのではないか?と考えられています。
しかし、実際に設計や建築をした人に聞いた訳ではないので推測ですから。

 

大鳥居はくぐれないの?

 

せっかく厳島神社を見学に行って、大鳥居を遠目で眺めていてももったいないです。

 

 

大鳥居を櫓櫂舟(ろかいぶね)と言う小さな舟でくぐることが出来ます。
満潮前後の昼のみ運航していてだいたい、10時から15時ぐらいまでです。
満潮前後のため日に2、3時間しか運航しません。
しかも、潮位や天候により運航していない時もあるので事前に運航情報を確認しておいた方が良いです。

 
平日
大人800円
子供400円
土日祝
大人1,000円
小人500円で楽しめます。

 

 

引き潮の時は舟乗れないじゃん…とがっかりしなくても大丈夫です。
大鳥居まで歩いて行くこともできます。
歩いて行けると言うことは、舟ではくぐって楽しむだけですが、大鳥居に直接触ることも出来てしまいます。

 
なんか凄いご利益がありそうですね。
浜から100m程の距離なのですぐに行けます。
汚れても良い靴を履いて行った方が良さげですね。

 

まとめ


厳島神社の大鳥居は、決して設計ミスではなく島全体が神様として信仰されていたため、神様を傷つけることなく、神の島と一般世界を区別するために海の中に建てられていました。
海の満ち引きで姿を変えるので、観光に行ったらどちらの姿も見てみたいですし、触ってもみたいものですね。