健康・医療

夏だけじゃない高齢者の熱中症は冬にも注意が必要!予防策は?

熱中症は夏場の暑い時期のだけに起こるものと思っている方も多いと思います。
実は熱中症は夏場だけではなく、冬場にも起こるので注意が必要です。

 

隠れ脱水

冬場は汗もかかないし、寒いのであまり喉は渇きません。
しかし、冬場はとても乾燥していて知らず知らずのうちに脱水を起こしています。
乾燥した室内に洗濯物を干していると、良く乾きますよね。人間も乾燥した部屋にいるとどんどん水分が失われていきます。

 

思い込みが熱中症を引き起こす

熱中症=夏場という思い込みで、冬馬は熱中症対策を取らない方が多いと思います。
汗をかけば「水分取らなきゃ!」となるのですが、汗をかかないので意識して水分を取ることが少ないです。
これが隠れ脱水を引き起こし、そのまま放置しておくと冬の熱中症に繋がってきます。

 

なぜ高齢者に冬の熱中症が多いか

高齢者はあまり暑さを感じにくく、喉の渇きも感じにくいところがあります。
風邪を引かないように暖かいお部屋にいることも多くなります。
それに加え、冬場は特に寒いので、トイレに行く回数を減らしたく水分を減らす傾向にもあるので高齢者の脱水は気づかないうちに進行していってしまいます。
冬場も家族が注意して水分を飲ませてあげましょう。

 

部屋の乾燥を防ぐには

いくら家族が気を付けていても、四六時中見張ってる訳にもいきません。
特に最近の高齢者はとても若々しいので自分の体力を過信するところがあります。
ならば、部屋の加湿に力を入れましょう。

加湿器を設置する

脱水を防ぐには部屋の湿度を50%~60%に保つと良いです。
加湿器がない場合は、洗濯物を部屋の中に干すだけでも加湿効果があります。

2時間から3時間おきに窓を開け、空気の入れ換えを

室内より外の湿度の方が、20%程高いです。
真冬に窓を開けるのはちょっと寒いですが、新鮮な空気の入れ換えと思って室内に風を通しましょう。

 

ウイルスに注意

冬場に猛威を振るうのが嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルスなどにも注意が必要です。
とくに高齢者は免疫力が落ちているので、ノロウイルスなどに感染するとどんどん脱水が進み取り返しのつかないことになります。

 
食べ物は良く加熱し、うがい、手洗いを徹底してください。
若い健康な人がノロウイルスにかかっても2日から3日で復帰出来ますが、高齢者にとっては命取りとなります。

 

冬場にも高齢者の熱中症は注意が必要!


■熱中症は夏だけの季節ものではない!
■気づかないうちに進行している隠れ脱水に注意!
■暖かい部屋にいると脱水が進み気づいたときには熱中症になっている。
■部屋の乾燥に注意!室内のベスト湿度は50%から60%。加湿器、洗濯物の部屋干しで室内の乾燥を防ぐ。
■高齢者のノロウイルスなどの感染症には細心の注意が必要。うがい、手洗いは必須。
■家族全員で高齢者の脱水に注意を払って!

 

 

夏場だけ気をつければ、安心と思っていた熱中症ですが、冬の熱中症にも気を配りましょう。
特に高齢者は注意が必要です。