牡蠣の食中毒って怖い!加熱すれば大丈夫なの?

健康・医療

牡蠣美味しいですよね。
レモン絞って生で食べたり、牡蠣を鍋に入れたり、カキフライ…本当に大好きなんですがやっぱり気になるのが食中毒。

 

 

大抵の食材は加熱処理することによりウィルスが死滅するので食中毒は起こしにくいのですが、牡蠣も加熱すれば大丈夫なのでしょうか?

 

 

牡蠣の食中毒について

牡蠣の主な食中毒の原因はこれです。
・貝毒
・ノロウィルス
・腸炎ビブリオ菌

 

 

ノロウイルスはよく聞きますが、貝毒とか腸炎ビブリオ菌なんか名前からしてちょっと怖そうですね。

 

 

だいたい、症状としては下痢、嘔吐、発熱、貝毒ではしびれなどもあります。
発症するまでの時間として目安ですが、
貝毒で30分~20時間
ノロウイルスで24~48時間
腸炎ビブリオで2~36時間ほどです。

 

 

しかし、貝毒に関しては毒プランクトンを食べて牡蠣の体内にたまってしまった毒なので、加熱しても大当たりします。でも安心してください。
スーパーなどで販売している牡蠣は、しっかりと貝毒の検査をしているので、自分で密漁でもしてこない限り大丈夫です。

 

 

主に当たるのはノロウイルスと腸炎ビブリオです。
これらは加熱すると菌は死滅するはずなのですが、加熱してもなぜ当たる人が出てくるのでしょう。

 

ノロウイルス

ノロウイルスは熱に非常に弱いので、85度以上で1分30秒以上加熱するとノロウイルスは死滅してしまいます。
しかし、少量のノロウイルスでも口から体内に入ってしまうと感染力が強いため速攻感染します。
感染すると、腸でウィルスが増えて、吐き気、嘔吐、38度くらいの熱、下痢など苦しい症状が待っています。
ウィルスを出しきれば自然と治ってしまいますので無理に吐き気止めや下痢止めは飲まない方が良いですね。

腸炎ビブリオ菌

腸炎ビブリオ菌も熱に弱く65度以上で1分以上加熱すると腸炎ビブリオ菌は死滅してしまいます。
加熱して腸炎ビブリオ菌は死滅しても、実は1度加熱によって消えた毒素が温度変化で回復してしまうことがあります。
その毒素で食中毒になってしまうと言う事です。
腸炎ビブリオ菌の毒素は加熱しても消えないののです。

 

食中毒に気を付けるには

ノロウイルスと腸炎ビブリオ菌はとにかく加熱するしかありません。
腸炎ビブリオ菌の毒素は検査では分からないようなので、小さいお子さんやお年寄り、夏バテで弱っているときなどはできる限り加熱処理した牡蠣でも避けた方が良いかもしれませんね。

 

 

まとめ

牡蠣の食中毒は加熱すると死滅するウィルスもありますが、温度変化によって復活する毒素もあります。
ロシアンルーレットのようですが、食中毒にかかってしまっても、大抵の大人なら2~3日で回復してくるので、慌てず冷静になりましょう。

 

お子さんなどが感染した場合、汚物処理をすると思いますが、使った雑巾は袋に入れ固く縛り、手を爪の間、指紋などまでしっかりと洗うように気を付けていれば2次感染は防げます。