フローリングに布団を敷くと湿気がひどい! なにか対策はないの?

フローリングの上に直接布団を敷くと、湿気がたまってしまうという悩みは多くの人が経験しているのではないでしょうか。特に湿気が原因で布団がカビてしまうと、掃除や交換が必要になり、健康にも悪影響を及ぼすことがあります。では、どのようにすればこの問題を解決できるのでしょうか?

人間は睡眠中に大量の汗をかいている

まず、知っておくべきことは、私たちが寝ている間にどれだけの汗をかいているかという点です。一般的に、一晩でコップ1杯分ほどの汗をかくと言われていますが、これは平均的な数値に過ぎません。寝汗をかきやすい人や、季節によってはさらに多くの汗をかいている可能性もあります。この汗が布団に吸収され、フローリングの上ではうまく乾かないため、湿気が溜まりやすくなるのです。畳とは異なり、フローリングは水分を吸収しにくい材質のため、そのままではカビの原因になってしまいます。

具体的にどのような対策ができるのでしょうか?

手軽にできるタオルを使った湿気対策

まず、最も簡単にできる対策として、布団の下にバスタオルを敷く方法があります。バスタオルは風呂上がりに体の水分を吸い取ってくれるように、湿気も吸収してくれます。ただし、バスタオル1枚では吸水力が足りない場合があるので、複数枚を敷くか、もっと大きめのタオルケットなどを使うと効果的です。夏場によく使うタオルケットは大判で、敷くのも簡単なので便利ですよ。

新聞紙を使った湿気対策

もうひとつ、コストをかけずにできる対策としては、新聞紙を利用する方法があります。濡れた靴の中に新聞紙を詰めておくと早く乾くのと同じ原理で、新聞紙は多くの水分を吸収してくれます。布団を敷く前にフローリングの上に新聞紙を敷いておくと、寝ている間に出る汗や湿気を新聞紙が吸い取ってくれるのです。朝起きて新聞紙を見ると、湿気を吸ってふにゃふにゃになっていることが多いです。

この方法は特に、毎日新聞を取っている家庭にはオススメです。使い終わった新聞を有効活用できるので経済的ですし、手軽にできる点が魅力です。ただ、新聞の回収日に回収業者がふにゃふにゃになった新聞を持っていくことになるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、それでもすぐに始められる節約方法です。

断熱シートを活用する方法

敷布団の下に断熱シートを敷くという方法も効果的です。敷布団1枚だけでは寝ていると体が痛くなることがあり、マットを敷いている方もいるでしょうが、この組み合わせだとフローリングとの温度差で結露が発生し、カビが生えやすくなります。そこで、断熱シートを使えば、温度差を緩和して結露や湿気を防ぐことができるのです。断熱シートは冬場の寒い時期にも役立ち、布団を暖かく保ちつつ、フローリングの冷たさを軽減してくれます。

断熱シートは100円ショップでも販売されていますが、サイズが小さいことが多いので、ホームセンターで大きめのものを購入するのがオススメです。2畳サイズの断熱シートであれば、1000円ほどで手に入ります。カビで布団をダメにしてしまうよりも、ずっと経済的です。

すのこベッドを使った湿気対策

もしも予算に余裕がある場合、通気性を確保できるすのこベッドが最も効果的な対策となります。すのこベッドはフローリングと布団の間に空間を作り、湿気がこもるのを防いでくれます。朝起きたら、すのこベッドを折りたたんでその上に布団をかけておけば、自然と湿気が逃げていくので、夜には快適な寝心地が戻っています。

ただし、すのこベッドはやや値段が高めなので、初期費用がかかる点がデメリットです。それでも、長期的な湿気対策としては非常に効果的です。

まとめ

フローリングの上に布団を敷くと、湿気がたまりやすく、カビの原因になります。まずはバスタオルや新聞紙、断熱シートなど、手軽に試せる方法から始めてみましょう。もしこれらの方法で十分な効果が得られなければ、すのこベッドの導入を検討してみると良いでしょう。コストを抑えつつ、快適な睡眠環境を手に入れることができます。