退職日までにすべきこと
● 引き継ぎ内容と業務整理
退職までの期間で最も重要な仕事が「引き継ぎ」です。
中途半端な引き継ぎや不十分な情報共有は、会社にとって大きな損失となり、あなた自身の評価にも悪影響を及ぼしかねません。
以下の点を意識して引き継ぎを進めましょう:
- 業務一覧表の作成:自分が日々担当しているタスクをリストアップ
- 業務の優先順位:どの業務が重要で、何を先に引き継ぐべきかを明示
- マニュアル化:定型業務や頻出トラブルへの対応法を文章化・共有
- 関係者リストの整理:担当している取引先や社内連絡先などもリストにまとめる
特に属人化している仕事がある場合は、自分がいなくても回る仕組み作りを意識して準備することが、社会人としての責任感を示すポイントです。
● 社内外への挨拶・メールの書き方
退職を正式に社内へ知らせた後は、同僚や上司、関係部署、取引先などへ感謝の挨拶を伝えることがマナーです。
社内向けには、以下のようなメールが一般的です:
社内向け挨拶メールの例
件名:【ご挨拶】退職のご報告
本文:
各位
お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。
このたび、一身上の都合により〇月〇日をもって退職することとなりました。
在職中は、公私ともに大変お世話になり、心より感謝申し上げます。
今後の皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
短い間ではございますが、残りの勤務期間も何卒よろしくお願い申し上げます。
〇〇〇〇(氏名)
取引先へも、同様に丁寧な言葉で「これまでの感謝」「担当者変更の案内」「今後の連絡先(あれば)」などを簡潔にまとめましょう。
● 最終出勤日の心構え
いよいよ迎える最終出勤日。
この日をどう迎えるかによって、あなたの退職の印象は大きく変わります。
最終日に意識したいポイント:
- 感謝の気持ちを行動で示す:改めて個別に「ありがとうございました」と伝える
- デスク周りの整理整頓:私物はすべて持ち帰り、次の人がすぐに使えるようにする
- 笑顔で去る:不満や悪口は一切口にせず、最後まで社会人としての品格を大切に
また、最終日は周囲から花束やプレゼントをいただくこともあります。お礼のメッセージや、ちょっとした差し入れなどで感謝を返すと、印象に残る素敵な退職になります。