ぶどうの種から栽培できるのか?食べたぶどうの種を使って育てられるかどうかを知りたい!

みずみずしくて甘いぶどうを食べた後、その残った種を使って新しいぶどうを育てることができたら、素敵だと思いませんか?近所の家で、季節になるとぶどうがたわわに実っているのを見かけることがあり、それを見て自分の家でも育てられたらと思うこともあります。もし自宅の庭でぶどう狩りができたら、最高の楽しみになりますよね!でも、実際に食べたぶどうの種を使って栽培することは可能なのでしょうか?

種を撒くタイミングは?

スーパーで購入して食べ終わったぶどうの種を、プランターなどに植えることはできますが、最適な時期は夏です。夏に種を植えると、2~3か月後に芽が出てくることが多いです。ただし、芽が出るまでにはかなりの時間がかかるので、気長に観察しておく必要があります。特に発芽直後の小さなぶどうの芽は寒さに非常に弱いので、最初は室内で育てるのが安全です。小さなポットに種を撒くと、移動が簡単で便利です。特に冬に種を撒く場合、春になって暖かくなってから芽が出ることが多いので、室内で育てる際の手間も軽減されます。

冬の間に撒きたい場合は、今日食べたぶどうの種を乾燥させないように濡れたキッチンペーパーで包んでからジップロックに入れ、野菜室に保存しておくのが良い方法です。これで種が乾燥するのを防ぎ、撒きたいタイミングで種を撒くことができます。

庭に移して成長させるには?

ぶどうの木自体は寒さに比較的強いのですが、まだ小さい芽の段階では室内の温かい環境で育てる方が安全です。外の気温が十分に暖かくなったら、いよいよ庭に移してあげることができます。ポットから庭の土に移すと、ぶどうの苗は次第に根を張り、成長していきます。この段階まで来ると、水やりの頻度も減らして大丈夫です。ただし、夏の暑い時期に土が完全に乾いてしまっている場合は、夕方に軽く水をやると良いでしょう。

肥料についても、ぶどうが実をつけた後に適切に施肥することが重要です。一般的には、花が咲いて実がなるタイミングで年に3回ほど肥料を与えると良いです。冬には有機肥料を、春先や収穫後には速効性のある化成肥料を使い、ぶどうの木の周りに軽く撒くのがポイントです。

実際にぶどうの実がなるか?

スーパーで売られているぶどうは、ほとんどが品種改良されたもので、甘くて美味しいものばかりです。しかし、そのようなぶどうの種を植えたからといって、必ずしも同じように美味しいぶどうが実るわけではありません。なぜなら、品種改良は「味は良いが病気に弱い品種」と「味はやや劣るが病気に強い品種」を交配させるなどして行われているため、種から育てたぶどうは親の良い特徴だけでなく、時には望ましくない性質を受け継ぐことがあります。

実際、種から育てたぶどうが思った通りに成長しないこともあり、まったく実がつかないことも少なくありません。桃や栗のように、ぶどうも収穫までに時間がかかるため、ぶどう狩りができるようになるには長い時間と忍耐が必要です。それでも、時間をかけて丹念に育てれば、いつかは自分の庭でぶどうの実を収穫できるかもしれません。

まとめ

食べた後のぶどうの種をしっかりと管理して植えれば、発芽して育つことは可能です。成長を続ければ、やがてぶどうの木は大きくなるでしょう。ただし、品種改良されたぶどうの種からだと、実ができても思うように実らなかったり、味が期待に沿わなかったりすることが多いです。それでも、自宅の庭でぶどうを育て、いつかはぶどう狩りを楽しむことを夢見て、気長に育ててみるのも素敵な趣味かもしれません。