野菜を切って保存しておければ日々の食事の支度もずいぶん楽になります。
しかし、切ってしまったら野菜ってどのくらいの期間保存がきくのでしょうか?
カットは大きめに
千切りキャベツなど切った当日はシャキっとしていますが、翌日冷蔵庫から出して見ると、なんだかくたびれた感じになっています。
みじん切りや千切りなどは、切り口の面積が広くなるほど、傷みやすくなるので、できるだけ大きめに切りましょう。
またきゅうりも、スライスして冷蔵庫に入れておくと翌日には水分が抜けて枯れた感じになってしまいます。
軽く塩もみしてタッパーに入れて使うときに水洗いして塩気を落として1週間以内に食べましょう。
水気はしっかり取る!
保存をする時に、洗ったときの余分な水分が残っていると、鮮度が落ちてしまいます。
保存をする前にペーパータオルで切った野菜の水気をしっかりと取ることにより新鮮な状態を保てます。
野菜を大量に切ってしまったら、ペーパータオルで全部拭き取り切れない場合があるため切った野菜の上にペーパータオルを2枚ほど置いておくと水気を吸ってくれます。
ジップロックなどを使い完全密閉
野菜は果物は収穫後も呼吸をしていることはご存じですよね?
その時に出しているのがエチレンと言う植物ホルモンを出して野菜達は生長し、熟成していきます。収穫したあとエチレンの放出が止まれば良いのですが、どんどんエチレンを放出して、野菜の栄養価が落ちたり、腐らせたりする原因にもなります。冷蔵庫にきゅうりを入れておいて気づいたら腐っていたというのもエチレンのせいです。
そして、野菜を切った部分からはエチレンが発生しやすくなっているので切った野菜は必ずぴっちりとラップをかけたり、ジップロックで完全に空気を抜いて密閉状態にしてください。私はジップロックを使うのがもったいなくてケチっていたら野菜はかわいそうな状態になりました。
また水分は少ない方が野菜が腐るのを防げるのですが乾燥までになると、しなしな状態になり、見た目にも良くありません。
ならば…
乾燥するなら干してみよう
カットした野菜は丸ごとの状態に比べ、品質も落ち栄養価も落ちてしまいます。
野菜を天日干しに擦るだけで、水分が減って長期保存がききます。切り干し大根みたいなかんじですね。野菜干すことにより栄養価が上がったり、甘みや美味しさが増したりもします。
自宅で干し野菜は簡単に作れてしまいます。
野菜を薄切りにして、ザルなど通気性の良いものに並べて天気の良い日に5~6時間ほど干すだけで完成です。後は適当に袋に詰めて冷蔵庫で保存できます。
どんな野菜でも干すことは可能ですが、
まずは失敗することがないニンジンや大根、きのこなどから作ってみると良いでしょう。
切った野菜を保存するには
■なるべく大きく切る。
■水気をしっかりと吸いとる。
■とにかくエチレンが発生しやすいのでジップロックなどで空気を抜いて密閉する。
■手作り干し野菜で長期保管もOK。
干した野菜以外はどんなに密閉しても、品質がどんどん落ちてきますので、1週間以内には食べきってください。
食べきれないものは、干して、煮物などに使いましょう。