食器棚って、何を基準に選べばいいの?にお答えします

食器棚の選び方において、特に重要なのがその奥行きです。毎日使うアイテムを整理・収納するためのものですから、慎重に選びたいところです。見た目やデザインだけで購入を決めてしまうと、実際に自宅のキッチンに設置したときに違和感を感じることがあります。特にキッチンが狭い場合、デザイン重視の選択は使い勝手を損なうこともあります。家族の人数や、家電の配置も踏まえて、最適な奥行きの食器棚を選ぶことが大切です。

一般的な食器棚の奥行き

食器棚の奥行きは、一般的に40cmから55cmの範囲で多く見かけます。このわずか15cmの違いが、意外にも大きな使い勝手の差を生むことがあります。それでは、各奥行きの特徴を詳しく見ていきましょう。

奥行き40cmの食器棚

一見すると40cmという奥行きは小さく感じるかもしれません。しかし、広めのキッチンであれば、むしろ見た目がコンパクトでスッキリします。我が家でもこの奥行きの食器棚を使っており、家族3人で十分に使いこなせています。40cmの奥行きであれば、多くの女性が奥まで手が届くため、非常に実用的です。このサイズでも、3〜4人分の食器を楽々収納できます。

ただし、気をつけたいのはオーブンレンジの大きさです。人気の「ヘルシオ」などは奥行きが43cmほどあるため、40cmの食器棚では余裕がない場合があります。特にオーブン機能を使用する際は、熱がこもらないようにする工夫が必要です。オーブンレンジを収納する場合、引き出し式の食器棚が便利です。これなら熱が逃げやすく、使い勝手も向上します。

奥行き50cm以上の食器棚

奥行き50cm以上の食器棚を選べば、オーブンレンジを収納するためのスペースにも余裕が出てきます。オーブンのサイズにもよりますが、広いスペースが確保できるため、熱がこもる心配も少なくなります。さらに、家族の人数が多い場合や、大きなオーブンを頻繁に使用する家庭では、50cm以上の奥行きがあった方が便利です。

しかし、奥行きが広くなると、奥に収納したものが取り出しにくくなることもあります。頻繁に使う食器は手前に、使用頻度の低いものは奥に収納するなど、工夫が必要です。無計画に収納してしまうと、どこに何を置いたか分からなくなりがちですので、整理整頓が重要です。

大は小を兼ねる?

「大は小を兼ねる」ということわざもある通り、大きな食器棚を選んでおくのも一つの選択肢です。家族が増えたとき、食器の数も自然に増えていきますから、将来的なことを考えると余裕を持ったサイズの方が安心です。ただし、今後の生活の変化をすべて予測して選ぶのは難しいため、現在使っている家電や生活スタイルに合わせた選択が現実的です。

まとめ

食器棚を選ぶ際には、単に収納力だけでなく、実際の使用感も重要です。特に食事の準備を主に行う人が使いやすいかどうかを考慮しましょう。奥行き40cmの食器棚で、引き出せるタイプのものは、手が届きやすく、掃除もしやすいため、非常に便利です。また、オーブンレンジを使う頻度や家族の人数も考慮し、自分に合った最適な食器棚を選びましょう。